メニュー
RSS2.0 ATOM
  トップ > 地デジとパソコン  
 

地デジとパソコン


パソコンで地デジ鑑賞

今や、パソコンでテレビが見られるのはもちろんの事、携帯電話やポータブルゲーム機でもテレビを見る時代です。もちろん、地デジもこれに例外ではなく、高画質でクリアなハイビジョンをパソコンで視聴するというニーズが非常に高まっています。

パソコンは、視聴、録画、再生を一台で行えますし、パソコン本来の拡張性が良いので、HDD増設であったり、グラフィックやサウンドの環境を、自分のニーズに合わせて容易にカスタマイズもできるわけです。最近の市販パソコンがAV化しているのは、この辺が理由だったりします。


現在、多くの地デジ対応パソコンが市販されていますが、一般的にはパソコンにチューナー機能を装備して地上デジタルテレビジョン放送を受信する場合、以下の規制などがあります。

コピーワンス規制とB-CASカードによる認証

少し難しい話になってしまいますが、近年、ブロードバンドの普及や映像圧縮技術の進歩により、テレビ視聴・録画機能を持ったパソコンで録画した映像が、インターネットで不法に送信されることが増えてきました。これを受けて、最近のパソコンは、複数の外部メディアへの書き込みを抑制する仕組みとなっています。
この仕組みができた理由は、著作権を保護するために、信頼できるメーカーと信頼できる機器にしかB-CASカード(※1)が発行されないためです。何にでもどこにでも発行してしまうと、放送データのコピーができてしまう不正なチューナーカードが出てくる可能性があるため、自作パソコンや、地デジに対応しないパソコン向けのチューナーカードというのは、登場しないと見られています。現状、いわゆる「地デジ対応パソコン」を購入する以外に、パソコンで地デジを視聴する方法はありません。

※1 B-CASカード・・・株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(BS Conditional Access Systems Co.,Ltd.)が提供するデジタル放送限定受信方式(B-CAS方式)を実現するために、受信機に設置するカード(B-CASカード)のことを指します。デジタル放送限定受信方式(B-CAS方式)は、日本のBSデジタル放送の有料放送受信者を対象とする狭義の限定受信システム(CAS)としてスタートしましたが、BSデジタル放送以外にも利用され、デジタル放送におけるデジタル著作権管理(DRM)の一部として、正規の機器を認証する広義の限定受信方式として利用されます。

フルスペックハイビジョン

現在、市販の地デジパソコンでは専用チューナーカードを装備させていますが、チューナーではSD解像度(800×600(4:3)、960×540(16:9))へ変換した上、汎用バスに流すため、地デジ本来のハイビジョン高画質、いわゆるフルスペックハイビジョンは得られません。この点がパソコンでいう「モニター」と一般的な「テレビ」との違いです。デジタル放送では、グラフィックボードからディスプレイ(モニター)への出力時に暗号化が必要なため、HDCP(※2) に対応したグラフィックボードとディスプレイが併せて必要となります。これらに対応した専用パソコンが、各メーカーから次々とリリースされています。

暗号化されたデータは、ディスプレイ側で複合化して表示されますので、ディスプレイもDVI-D端子が搭載され、HDCP(Rev1.1)に対応している必要があります。また、多くの場合が全画面表示になってしまい、いわゆるWeb閲覧やメールとの「ながら見」ができません。

このようなことから、規制の厳しいコピーワンス機能や(データ移動という意味での「ムーブ」は可能)、B-CASカードの発行規制による拡張性の制限に不満を呈すユーザーが多いようです。現在の録画機器では、内蔵HDDでハイビジョン放送をHD品質で録画でき、視聴も可能ですが、そこから取り出してほかの機器で視聴・再生することは実質的にできません。今後リリースされるパソコンでは、次期Windows OS「Windows Vista」へスムーズに移行できるハードウエア環境とともに、徐々にその問題が解決されるかもしれません。

※2 HDCP・・・データ暗号化の規格。HDCPは、映像再生機器からディスプレイなどの表示機器にデジタル信号を送受信する経路を暗号化し、コンテンツが不正にコピーされるのを防止する著作権保護技術(コピーガード)のひとつです。