地デジは、テレビとインターネットが融合したところに根本のコンセプトを置いています。もともと映像はテレビの主戦場ですから、映像コンテンツの提供はお手のもの。さらにデータ放送を組み合わせることで、映像+αのバリューを持たせることが可能になります。これにより、音楽業界や映画業界の宣伝効果にも新風が吹き込まれることが期待されています。音楽業界ではMP3やポッドキャスティング、映画業界では大型シネコン(シネマ・コンプレックス)の設立などで、一時期落ち込んだ需要からずいぶん回復の兆しを見せています。この勢いに乗って、地デジの情報番組や音楽番組にこうした新譜情報や、ニューリリース情報を文字情報として絶えず配信することは、来場や購入の意識を高める効果が期待できるのです。さらに、音楽番組を見て「この曲が聞きたい」と思ったらすぐにダウンロードできる。情報番組を見て「この映画を観に行きたい」と思ったら最寄の劇場ごとの上映案内を表示させることが出来る。そんなコンテンツを持った番組も続々登場してくるでしょう。
また、音楽・映画業界に共通して深刻なのは不正コピーや海賊版の問題です。ユーザーが不正にタダ同然で新譜を手に入れることが出来てしまっては、音楽・映画業界にとっては大打撃ですし、不正コピーは立派な犯罪です。地上デジタル放送対応の各種機器には、B-CASカードというICカードを挿入します。B-CASカードは対応機器に必ず同梱して配布されていて、これを挿入しないと視聴などが不可能という「限定受信」という方式を採用しています。また、コピー制御により、一部の番組を除きコピー制御信号(コピー禁止又はコピーワンス)が付加されており、録画機器での放送・番組の録画に対して、様々な制限が掛かる場合があります(一部アナログ機器では例外あり)。
これにより、不正コピーや海賊版の抑止力ともなります。